シンガポールの街のなかに、日本とのつながりを感じられる建物や空間が隠されていることをご存じですか?
今回のイベントでは、植民地時代から現代までのシンガポールの都市発展を、日本人アーキテクトの視点からひも解きます。
戦後80年という節目に、建築や都市がどのように人々の暮らしや記憶をつなぎ、日星の協力を形づくってきたのか――。
歴史に触れながら、都市の発展について一緒に考えてみませんか?
イベント概要:
日時: 2025年9月12日(金)
時間: 18:30-19:30
会場: One&Co Singapore 11F Lounge
参加費: 無料(One&Co非会員は招待制)
*資料は英語表記ですが、発表は日本語で行います。
登録リンク: https://forms.gle/fc6qNHPBsrXAEPs66
講演概要:
19世紀後半から現代に至る日本とシンガポールの関係を、都市空間と建築の視点から読み解く講演です。戦後80年という節目に、両国の協力関係がどのように都市発展に影響を与えてきたかを考察します。
講演内容:
日系設計施工会社の一アーキテクトの視点から、植民地時代から現代までのシンガポールの都市発展プロセスを辿ります。日本との関わりが見られる具体的な建築事例や都市計画を紹介し、戦後復興期における両国の協力関係と建設業界の役割について解説します。歴史的な出来事が都市空間にどのような痕跡を残し、それらがいかに人々の記憶の継承と未来の形成に寄与しているかを探求します。戦争という困難な時代を経て築かれた現在の協力関係を、物理的な都市環境の変遷を通じて新たな角度から理解することを目指します。戦後80年という節目の年に、都市と建築が担う社会的役割について共に考察する機会としたいと存じます。現地での実体験に基づく知見や両国の文献等からの情報を共有させて頂き、ご参加頂く皆様と様々な議論が出来れば有難いと思います。
講演者:
小椎尾龍介|KOJIO, Ryusuke / Takenaka Corporation | COT-lab Singapore
日本・ドイツ・APECで登録建築士の資格を持ち、36年の実務経験を有する。そのうちヨーロッパ(ドイツ・オランダ・英国・チェコ共和国・ポーランド等)での16年間、シンガポールおよび東南アジアでの7年間の海外業務経験を持つ。400年以上の歴史を持つ日本の設計施工会社、竹中工務店に勤務し、シンガポールランドタワーなどのプロジェクトを担当した。竹中工務店はシンガポールで50年以上にわたり事業を展開し、シンガポールナショナルギャラリーやチャンギ空港ターミナルビルなどのランドマークプロジェクトを手掛けてきた。現在は京都大学・大学院工学研究科の博士課程にも在籍し、建築システム・マネジメントを専攻している。 2022年2月より、シンガポール国立大学デザイン・エンジニアリング学部建築学科にて、建築保存学修士課程(MAArC)の講義を非常勤准教授として担当している